G foundation では、3月1日より、新収蔵品展「Interrude」を開催いたします。
当財団では、若手の作家の作品もたくさん集めているのですが、あまり公開できていません。いったい何をあつめているのですか?という声も多く、謎のベールに包まれておりました。今回は、ここ数年の中で収蔵した若手作家の作品を一部ですが公開する展示をおこないます。
今回は9人の若手作家を展示します。この9人には、共通点があると思って集めているのですが、それが何なのかを言葉にすることは少々難しかったです。キャラクター?アニメ?いやスーパーフラット延長でもない。マイクロポップ、日常性、かわいい?そういうかんじでもあるのですが、可愛すぎないし、たまには怖いものもある。抽象画、ガチガチのコンセプトと構成?というわけでもなく、抽象なんだけれども、なにか具体的なものも組合わさってるきがする。こういうとらえどころのない表現。なんか新しい表現なんだけれども、うまくいいあらわせない。
しかたないので、「Interdude」と呼ぶことにした。
Interrudeは、間奏曲、幕間という意味。ガッチリと固まったコンセプトがあるというより、個人的で、浮遊感のある、しかし確かにそこに存在する「温さ」や「気配」に焦点を当てた表現です。それはコンセプト的にも、技法や筆使いにも現れている。
それは、何かが始まる前でも終わった後でもない、あるいは何者かであると定義される前の、宙吊りの時間。演奏の合間に流れる「Interlude(間奏曲)」のように、私たちの意識の隙間に滑り込んでくる中間領域のイメージです。



米澤 柊、安齋茉由、松田ハル 、ペロンミ
Interdudeのイメージの起点になるのは米澤 柊のループアニメーションに現れる「オバケ」のイメージです。それはデジタルな線でありながら、揺れ動き、滲んで、残像を持ち、どこか湿り気を持った生の気配を運んでいます。安齋茉由の描く、ルーズでありながら決定的な一瞬を射抜くシャープな線は、形が固定される直前の、震えるような中間状態をキャンバスに留めています。松田ハルのデジタル表現もまた、仮想と現実のどちらにも属さない「どこでもない場所」を作り出し、私たちの視覚を宙吊りにします。キャラクター絵画の極北、ペロンミの描く像は、キャラクター性が希薄で、イメージがイメージとして生成される途上の、自由な空気を纏っているように見えます。
高瀬栞菜、エレナ・トタッチコワ
日常の断片を扱う高瀬栞菜の作品には、過去と現在が混じり合うノスタルジックな淡いの時間が流れています。エレナ・トタッチコワが捉える風景や土地の記憶も、「今、ここ」の生々しいトピックからあえて一歩身を引き、風景や記憶というフィルターを通すことで、私たちは作家の個人的な物語を、自分自身の記憶のように静かに受け取るのです。
山田康平、朝長弘人
山田康平の絵画空間は、重力から解放されたかのように宙空に浮遊しています。それは緻密に形成された論理的な抽象ではなく、視線がどこまでも彷徨い続けるための「間(ま)」の空間です。朝長弘人の彫刻的表現は、過度な主張を排し、熱くもなく、冷たくもなく、「温い(ぬるい)」抽象として立ち現れます。この温度感こそが、現代における最もリアルな手触りなのかもしれません。
GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAEは、都市の風景が物語を、そして人間を作り出すと説きます。彼にとっての作品は、変わりゆく街の忘却を止めるためのアーカイブであり、同時に「画像」を冷徹に見極める鋭い判断基準の上に成立しています。それは物質への執着ではなく、画像と物質が等価に並ぶ、現代的な中間領域の構築です。
展示概要
G foundation 新収蔵品展「Interrude」
主催 G foundation
会期 2026年3月1日(日) 〜 5月10日
オープニングレセププション 3月1日 15:00〜18:30
懇親会 19:00〜
オープニングの夜に近くの町中華で懇親会を開催します(実費制)。お店の席が限られるため参加希望のかたは事前にご連絡おねがいします。
展示作家 高瀬栞菜、米澤 柊、ペロンミ、松田ハル、安齋茉由、山田康平、朝長弘人、エレナ・トタッチコワ、GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE
場所
G foundation collection Tokyo (東京都国立市西2丁目11−51)
訪問方法
オープニングレセプション以降はアポイントメント制になります。
アポイントメントについて
- アポイントメントは、事前に希望の日時、時間をご連絡ください。予定のつく限り、土日祝含め、時間帯なども柔軟に調整いたします。
- アポイントメントですが、下記QRのインスタグラムの連絡アカウント(@gfoundationtokyo) までにダイレクトメッセージで連絡してください(コメントは読みません、かならずダイレクトメッセージでお願いします)
