このたび、G foundation は、東京国立市に常設のコレクションスペースをオープンします。グランドオープニングとして、7/5(金)より、「工藤麻紀子コレクションー水槽の底から」およびに関連展示「名もなき実昌・浦川大志コレクション ヴァーチャルの窓辺から」を開催いたします。
またグランドオープンを記念しまして 7月20日(土)に レセプションおよびアーティストをお招きしてのトークを行いますので皆様お誘いに合わせの上、ぜひお越しくださいませ。
「工藤麻紀子コレクションー水槽の底から」
工藤麻紀子は、色鮮やかな表現、絵画的なダイナミックな構成で、日常の生活や風景、なにげない瞬間や心象、夢の中のような現実のような、空想と身近な現実のミックスのような不思議な世界を書き続けている2000年代初頭を代表する作家です。
近年では、平塚市美術館で大規模な個展を開催し、世界中で人気が爆発しており、作品は長いウェイティング状態が続いています。
G foundationでは、彼女の作品を体系的にコレクションすべく、初期、中期、近作まで、各時代の主要な大型作品を収集しており、現在では大型のキャンバス作品を5点、ドローイングを7点、その他作品を4点、合計16点をコレクションしております。G foundationがコレクションする2000年代のマイクロポップコレクションの中核を占める作家で、当財団のコレクションの中でも規模、重要性ともに、特筆すべきコレクションになっています。
本展示では、財団コレクションの中から、194cm x 260cmの大作「水槽の底(2024)」をメインピースとして、壁紙の裏に書かれたドロイーング群や、木のブロックにペイントされた可愛らしい立体作品などを展示いたします。
「水槽の底(2024)」は、今年のバーゼル香港で発表された作品で、鮮やかな青い水槽を背景に、彼女らしいモチーフが散りばめられた、近年の工藤麻紀子作品の集大成ともよべる傑作です。この作品は香港で発表されそのまま当コレクションに収蔵されましたので、日本では初公開になります。
代表作ともなりうるべく傑作をこの機会にぜひご覧いただければ幸いです。
「名もなき実昌・浦川大志コレクション ヴァーチャルの窓辺から」
同時に開催となりますのは、MMCコレクション展「名もなき実昌・浦川大志 ヴァーチャルの窓辺から」です。
名もなき実昌・浦川大志は、2020年以降の新しい絵画の流れを象徴する重要な作家と考えています。
2020年以降、従来のゲームやオタクてきな文脈の中に、スマホ、インスタ、SNS、ヴァーチャル、VRといった新しいコミュニティツールが加わり、人々のコミュニケーションや、社会やモノにたいする視点がそれらの影響をうけてアップデートされていると考えています。
単純に絵画における視覚であっても、若い人ん色彩感覚は、絵の具を混ぜ合わせるCMYKの混色表現から、ディスプレイによる光の今後んRGB的な色彩感覚に変容しており、浦川大志の絵画の色彩もRGB的です。
浦川大志の書くオブジェクトは、一見するとVR的な空間のようですが、徹底して薄っぺらで、後ろに回り込むとそこには何もない空っぽのペラペラであり、3D空間の中にある平面要素という新しい二次元を開拓しているのでは無いかと考えます。スーパーフラットならぬその進化系をここに読み取ることができます。
またスマホの縦横比率は、16:9で縦長、名もなき実昌・浦川大志のキャンバスサイズもそれを踏襲しており、いわゆる従来の黄金比とは異なります。
今回は、同時期に書かれた名もなき実昌・浦川大志の50号サイズ作品x13点を一挙に並べる展示になっております。
なお、本展示作品は「MMC コレクション」の会員のみなさまのコレクションとなります。MMCコレクションは10数名の会員からなる個人コレクション倶楽部で、財団代表の大石が主宰しており、今回は会員の皆様の手元に作品が渡る前にコレクションをお借り、公開する形で、展示しております。
今後は各作品はそれぞれの個人に収蔵されるため、同サイズ、同テーマでかかれた13点の作品を一度にご覧いただける機会はこれが最後となりそうです。ぜひ迫力のある展示をお楽しみください。
開催概要
「工藤麻紀子コレクションー水槽の底から」
主催 G foundation
協力 KKAO株式会社
「名もなき実昌・浦川大志コレクション ヴァーチャルの窓辺から」
主催 MMCコレクション
協力 KAKAO株式会社
会期
2024/7/5(金)〜2024/9/1(日)※会期延長しました ※不定休 ※土日祝も営業
オープニングレセプション
2024/7/20 (土) 15:00〜18:30 ※ 日程が変更になりました ご注意ください
16時頃より G foundation代表大石と、工藤麻紀子さん+長井朋子さん、柏原由佳さんによるアーティストトークを開催します。
場所
G foundation collection Tokyo (東京都国立市西2丁目11−51)
KKAO株式会社ビューイングスペース ※同じ場所にあります。
開廊時間(目安)
アポイントメント制
- 当日アポイントメント制です。ご訪問の当日にご連絡いただいて、人がいるのを確認してから、お越しください。
- お約束として当日のみにご連絡ください。当日より前にアポをいただいても、後から他の予定のため不在にすることもあります。事前にお時間を確保しませんことをお伝えします。当日に、当日のアポを確認してください。土日ふくめて柔軟にご対応いたします。ご不便をおかけいたしますがよろしく願いします。
- アポイントメントですが、下記QRのインスタグラムの連絡アカウント(@gfoundationtokyo) までにダイレクトメッセージで連絡してください(コメントは読みません、かならずダイレクトメッセージでお願いします)
- 夏休みなどの長期の休廊は別途アナウンスいたします。
連絡専用インスタアカウントこちらにアポのご連絡ください。
夏休みなどの長期の休廊は別途アナウンスいたします。
なお7/5(金)オープニング日は常時開廊いたします。
G foundation collection Tokyo について
G foundationは、創設者の大石氏のコレクションを母体に700点以上の現代美術作品を収蔵する財団です。長らくのあいだ、コレクションは外に公開することがありませんでしたが、2021年の財団化をきっかけに、広くコレクションを公開していくこととなりました。
”G” foundation collection Tokyoは、東京都国立市に常設するコレクションスペースになります。およそ月に1回のペースで、財団のコレクションのなかからよりすぐりの作品を展示していく予定です。ゆくゆくは作家の新作展・企画展なども行う予定ですので、ご期待ください。